
外来の患者さんより、くるくるする、ふわふわする、フッとなる、立っていられない、頭の中がぐるぐる回る、などのめまい症状をよく耳にします。
めまいは頭痛のように様々な原因があり、すべてのめまいがはっきりと原因がわかるものではありませんが、耳の病気、脳の病気、その他の病気に分けて、原因を説明していきます。
まず、耳の病気で起こるめまいについてです。耳の中は外耳・中耳・内耳(図1参照)に分かれていますが、その中でも内耳の障害でめまいが起こると言われています。内耳は蝸牛・前庭・三半規管から構成され、それぞれの異常によってめまいが起こります。前庭にある石が三半規管に入り込むことで起こる良性発作性頭位めまい症があります。症状は一瞬ですが、頭の位置を変えるだけ(例えば呼ばれて振り返る時、方向転換、寝返りなど)で強いめまいを引き起こし、外来患者さんのなかでも最も多い訴えの中の一つです。また、みなさんがよく耳にするメニエール病ですが、これは蝸牛のむくみによって起こります。その他、中耳炎の波及、耳の神経の炎症、外傷によってもめまいは起こります。
次に脳の病気で起こるめまいについてです。脳は大脳・小脳・脳幹の 3つに別れており、小脳には体のバランスを調節する中枢が存在します。脳幹は小脳の機能を伝える役割を担っており、脳内出血・脳梗塞・脳血液循環障害によって起こる小脳・脳幹への血流障害がめまいを引き起こします。その他、脳腫瘍によって起こるめまいもあります。
最後にその他の原因で起こるめまいに関しては、貧血・血圧低下・不整脈などの心臓疾患、内科的疾患が原因で起こる場合や、精神疾患で起こるめまいも多数認めます。めまいは以上の原因によって引き起こされますが、耳の病気は一過性であることが多いです。耳からくる眩暈(頭位性めまい)に関しては、枕を高くする、適度な頭部運動、規則正しい生活、ストレス軽減が予防策となります。脳の病気が原因であった場合は、一過性ではなく継続することが多く、また命にも関わることがあります。早急な対応が必要になる場合もあるため、病院を受診しましょう。
気になることがあればいつでもご相談ください。