検査説明 脳血管造影検査
脳血管造影検査とは
脳血管造影検査は、手首・肘または鼡径部(太ももの付け根)の動脈から細い管(カテーテル)を血管の中に入れて、脳の血管に造影剤を注入し、その様子をⅩ線撮影することで血管の詳しい様子を観察することができます。
脳の血管の検査にはMRI装置を使って撮像するMRA、CT装置を使って撮影するCTAとありますが、DSA装置を用いた脳血管造影ではそれと比べものにならないほど細かい血管の状態まで、詳しく調べることができます。
当院のDSA装置が2020年7月にHybrid OR(ARTIS icono D-Spin)が新設され清潔な環境下で検査が行え外科手術や先進の技術が搭載され以前の機器より正確かつ高精細な画像が撮影できるようになり検査の幅も広がりました。
脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳血管の閉塞、狭窄、モヤモヤ病、などの脳血管自体の病変、脳腫瘍、その他の脳血管奇形、脳循環の異常など、数多くの脳神経外科に関連する疾患がこの検査の適応になります。 |
脳動脈瘤(左内頸動脈) |
もやもや病(左内頸動脈) |
脳血管造影検査を受けられる方へ
・ | 検査時間は1時間程度です。(血管の状態により異なります) |
・ | 検査はカテーテル挿入部に局所麻酔をしますので痛みはほとんどありません。 |
・ | 撮影の際に頭や肩が熱くなります(造影剤注入の刺激による)が、一瞬ですので安心して下さい。 |
・ | 検査中は医師、看護師、技師が常に横にいますので何かあればすぐに申して下さい。 |
・ | 稀ではありますが、本検査には合併症が起こる危険性があります。しかし、病気を治療していく上で非常に大切な検査であり、他の検査では代用できないものです。わかりにくい事は遠慮なく担当医にご相談下さい。 |