臨床検査科のご紹介
|
特色
当院の臨床検査室では、生理機能検査、緊急検体検査、術中誘発電位モニタリングや迅速病理標本作製、輸血検査などの業務を行っています。
脳神経外科専門病院の臨床検査技師として、特に以下の検査に力をいれています。
- 脳梗塞の発症リスク評価や原因検索などを目的とする 頚動脈エコー、心臓エコー、下肢静脈エコー
- てんかんの診断に欠かせない脳波検査
- 手足のしびれの原因検索や治療効果の判定の必要な神経伝導検査
- 術後の後遺症を最小限に抑えることに貢献する術中誘発電位モニタリング
- 術中迅速病理診断のための迅速病理標本作製
施設基準
検体検査管理料(Ⅱ)
業務内容
生理機能検査
超音波検査(頚動脈・心臓・下肢動脈・下肢静脈・TC-CFI・腹部・神経筋など)、脳波検査、神経伝導検査、誘発電位検査(SEP・ABR・AMR・VEP)、安静時心電図、運動負荷心電図、肺機能検査、重心動揺検査、血圧脈波検査
超音波装置 |
脳波計 |
誘発電位測定装置 |
検体検査
血液一般検査、生化学検査、凝固検査、感染症検査、血液ガス測定、血液型検査、髄液一般検査、尿一般検査、酸化ストレス測定、交差適合試験
血球計数装置 |
血液ガス測定装置 |
酸化ストレス測定装置 |
術中モニタリング
誘発電位(SEP・MEP・D-wave・ABR・AMR・VEPなど)、脳波
術中モニタリング用 |
脳神経モニタリング装置
|
病理検査
術中迅速病理標本作製(H-E染色・迅速免疫染色)
クリオスタット |
迅速免疫染色装置 |
検査のご紹介
頚動脈エコー
潰瘍を伴う要注意プラーク |
脳に血液を供給する頚動脈の動脈硬化の状態を調べます。 エコー検査は、動脈硬化による狭窄の程度や閉塞の有無だけでなく、脳梗塞のリスクが高い“要注意プラーク”であるかどうかというプラークの質的評価において力を発揮します。 脳梗塞を発症した方には、高度狭窄やプラークの潰瘍形成の有無、ときに動脈解離や高安動脈炎の有無を調べることで、原因検索を行います。 |
心臓エコー
左房内血栓 |
手術前などの心機能評価を行うほか、心原性脳塞栓の可能性が考えられる方の塞栓源検索にも用いられます。 心房細動など左心房が拡大している例では左房内の血栓様エコーの有無に、発熱が持続する方では塞栓源となりうる疣贅(ゆうぜい)の有無に注意を払って検査を行います。 また、心臓粘液腫や卵円孔開存も心原性脳塞栓の原因となります。 |
脳波
てんかんの発作波 |
意識消失やけいれんがてんかん発作によるものかどうかを調べます。 脳波は、てんかんの診断や内服管理に無くてはならない検査です。 当院では、脳波記録時に患者様の様子をビデオで同時記録し、発作の様子と脳波との関連を調べて、より正確なてんかんの診断に役立てています。 |
取得資格
国家資格
|
認定資格
|
検査実績
|
※2021年1月~12月(単位:件/年) |